本年度は、VIPOの若手クリエイター育成事業の主旨に賛同いただいたNetflixの提供により、「NY脚本ワークショップ」開催が可能となりました。「NY脚本ワークショップ」では、日本の映画人材の底上げおよび海外進出の促進を目的に、ニューヨークのコロンビア大学スクール・オブ・アーツ講師らによる日本の若手映画制作者を対象とした対面およびオンライン形式での短期実践脚本ワークショップを実施します。(※日英逐次通訳あり)参加者の脚本フィードバック指導を通して脚本のさらなるブラッシュアップを図り、脚本の映画化を目的とした実践的な内容を予定。 ワークショップ・スケジュール(計5セッション程度予定) ・脚本講義(対面):2024年12月初旬~中旬 [2セッション予定] ・企画書講義(オンライン)2024年12月初旬~中旬 [1セッション予定] ・企画書の作成、脚本のリライト:2024年12月中旬~2025年1月下旬 ・企画書翻訳、リライト脚本翻訳:2025年2月初旬~下旬 ・リライト脚本フィードバック(オンライン):2025年3月上旬~中旬 [2セッション予定] 【今年度講師】 今年度のワークショップでは講師のクリスティーナ・ラザリディ氏が来日する予定です! その場合は対面にて直接セッションを受けることができます。 Christina Lazaridi(クリスティーナ・ラザリディ)氏 [脚本家、コロンビア大学スクール・オブ・アーツ助教授] アカデミー賞にノミネートされた脚本家であり、ダイナミックなストーリーデザインとオーディエンス・レスポンスにおけるエキスパート。彼女がこれまで執筆を担当した脚本、および積極的に開発に関わった脚本は、カンヌ国際映画祭(カメラドール受賞)、ベルリン国際映画祭(金熊賞)、サンダンス映画祭、SXSW、アリエル賞(メキシコのアカデミー賞)などで賞を獲得している。受賞作品の脚本開発専門家としての活動は、2019年と2020年に彼女が共同設立した組織「Cine Qua Non Lab」への映画芸術科学アカデミーによる助成金支援によっても評価されている。 Christina Lazaridi(クリスティーナ・ラザリディ)氏 Derek Nguyen(デレク・グエン)氏 [THE POPULATION 映画プロデューサー、監督、脚本家] ベトナム戦争の難民として渡米。長編デビュー作『The Housemaid』は2018年にIFC Filmsによって公開され、世界22の国で配給・公開。受賞歴のある舞台劇を脚本化した『Monster』では、Sundance Screenwriters Labのフェローに選ばれる。プロデューサーのマイネット・ルーイー、モリー・アッシャーと共同で設立した制作会社「THE POPULATION」では、カーロ・ミラベラ=デイビス『Swallow/スワロウ』(IFC Films)、ハイディ・ユーイングの『I Carry You with Me/君がそばにいたら』(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)、ジョセフ・クボタ・ラディカの『Catch the Fair One』(ダーレン・アロノフスキー製作)、Olivia West Lloydの『Somewhere Quiet』、エリック・リンの『Rosemead』などをプロデュースし、ジェニファー・フォックスの『The Tale/ジェニーの記憶』、ソ・ヨン・キムの『Love Song/ラブソングに乾杯』、サラ・アディナ・スミスの『Buster’s Mal Heart/バスターの壊れた心』などの制作にも参加している。また、監督した短編作品『The Potential Wives of Norman Mao』は、ジョージ・タケイがナレーションを務め世界中の映画祭で上映された。次の短編『The Resemblance』ではTribeca Studios, Netflix, そしてGold Houseが提供する「Future Gold Film Fellowship」を受賞し、トライベッカ映画祭でワールドプレミアされた。 Derek Nguyen(デレク・グエン)氏 Shrihari Sathe(シュリハリ・サテ)氏 [映画プロデューサー、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ザ・アーツ講師] NY拠点のインディペンデント・スピリット賞受賞映画プロデューサー。プロデュ―スもしくは共同プロデュース作品として、Ritu Sarinとテンジン・ソナム『The Sweet Requiem』、アフィア・ナサニエル『娘よ』、エリザ・ヒットマン『愛のように感じた』、Partho Sen-gupta『Sunrise (Arunoday)』、Bassam Jarbawi『Screwdriver (Mafak)』、ポール・フェルトンとジョー・ドナルド『Slow Machine』など。Mostofa Sarwar Farooki監督『No Land’s Man』は釜山国際映画祭2021でプレミア上映され、最新作のチリ人監督フランシスカ・アレグリア『The Cow That Sang A Song About The Future』はサンダンス映画祭2022、アメリカ人監督ジェイミー・シスレー『Stay Awake』はベルリン国際映画祭2022でそれぞれプレミア上映された。サンダンス・インスティテュート等の奨励生。2016年シネリーチプロデューサー賞受賞。全米製作者組合、IMPPA、SWA-India、映画芸術科学アカデミー会員。 Shrihari Sathe(シュリハリ・サテ)氏 【アドバイザー】 福永壮志氏 映画監督 2015年の初長編映画『リベリアの白い血』はベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、ロサンゼルス映画祭で最高賞受賞、インディペンデント・スピリットアワードのジョン・カサヴェテス賞にノミネートする。2020年、長篇二作目『アイヌモシㇼ』でトライベッカ映画祭の国際ナラティブ・コンペティション部門で審査員特別賞、グアナファト国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。長編三作目の『山女』は、2022年東京国際映画祭のコンペティション部門や、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に出品。近年では、米ドラマ・シリーズ『Shōgun』、『Tokyo Vice S2』で監督を務める。 福永壮志氏 |